画一的で均質なものになりがちな住空間に対し、風景のある日常が、住まい方に変化をもたらすようなイメージで、設計させていただきました。
施主から夏の暑い時期にもエアコンをほとんど使わないとお話いただきました。冬は薪暖房が遠赤外線で非常に温かく過ごせます。
断熱・光・空気循環をうまく利用したパッシブデザインの建築設計です。（太陽の光や熱、風などの自然の力を利用して、快適な住空間をつくる設計手法）
ホームページからお問い合わせをいただきました。当初数社でご検討されていた中、お声掛けをいただきました。眺望の良い高台立地の特性をいかしたＬＤＫ空間のイメージをお持ちでした。当初 2階建てでご提案させていただきましたが、駐車スペースの見直しや、現地にて仮設足場を設置し、より具体的に眺望風景の確認を行った上で、3階建てとしてご提案させていただきました。その際、お話しを伺いながらイメージを組み立て、打ち合わせの中で設計デザインをまとめていった印象があります。
敷地段差を利用した半地下スペースや、オーバーハングした軒下駐車場など配置計画も含め立体的な検討がポイントでした。用途地域の特性から高さ制限をクリアする点では、階高設定など難易度は高かったように思います。プライベート空間は、シンプルな構成とし、3階の眺望を優先し富士や大山、江ノ島、相模湾方向に水平窓を連続して設け、日常に風景を感じる、リゾート的なイメージでご提案させていただきました。ルーフバルコニーや、小屋裏空間を利用した蔵スペースなども特徴の一つです。セメントパネルの外壁やアイアン手摺、薪ストーブなどは、空間に印象的な場面をつくり出していると思います。
北側斜線制限を逆手に取り設計した、開放的な視界や日差しを満喫できる良質なウッドバルコニーです。施主は友人を呼んでバルコニーでバーベキューをされるそうです。
静かで落ち着いた半地下室で、施主は音楽や映画が楽しめるシアタールームにして楽しまれています。 半地下室なので、窓を設置することができ、風や日差しも入ります。地下室よりも施工費も抑えることができました。
容積率ギリギリにプランだったため、できるだけ空間を多機能にデザイン・設計ました。
フローリングは木の質感を残しつつ白いニュアンスカラーのフローリングに、クローゼットはあえて扉をつけず洋服がわかりやすいように造作家具を作りました。 シンプルでスッキリとした印象を与えます。
三方に視界が広がるよう、この景色を堪能できるよう設計段階から構想を練りました。 計画地に仮設足場を設置し、施主と眺望の確認を行いました。江ノ島付近の水平線まで見渡すことができ、大山・富士・伊豆半島の山並みが見えることも現場で確認が取れたことは非常に大きなことでした。3階のＬＤＫ空間の眺望状況のイメージがつかめ建築デザインの構想に確実性が取れ施主にも安心していただきました。仮設足場は別途費用がかかりますが、眺望を特にご希望の方は現場で確実性を取ることができるので、最終的な満足度はかなり増すのではと思います。
白を基調とした室内に黒いニュアンスカラーのキッチンが映えます。 リビングからバルコニーに出ることもできますが、キッチンからも扉があることにより、天気の良い日にバルコニーで食事をするときにも便利です。通常のキッチンは匂いがこもりがちですが、ちょっとした工夫で快適性を増すことができます。
敷地高低差を利用したスキップフロアと蔵収納、江ノ島や富士山への眺望をいかした3階LDK空間に特徴があります。仮設足場を設置し眺望確認しました(足場代別途有料)。
リビングダイニングの間に薪ストーブを設置、冬場の時期は癒しの炎を見ることができます。施主に伺うと煙突の長さも短めのためか、あまり掃除をしなくても大丈夫とのことです。 設置方法や状況にもよるので、詳しいことがお知りになりたい方はご連絡ください。 住居に設置する際の注意点や薪の入手方法などご相談に応じます。
雨の日でも車の出入りで濡れないよう駐車場は半インナーガレージになっています。容積率等の関係もありこのように設計デザインしました。
旗竿敷地を利用した駐車場は最大3台の車を置くことができます。
希望の条件を満たす土地に巡り会え、理想の器を実現していただいたのが本井さんでした。
数社のプレゼンの中、「現場で土を掘り起こす設計士」のブログに目が止まり、模型からのワクワク感、独自の理論から導き出されたコスト管理、契約までの遣り取りの中で感じた信頼感や安心感が決め手となりました。
本井さんには、「リフレッシュできるリゾートハウスを作ってください」とリクエスト。敷地条件を踏まえつつ日常生活とのバランスなど的確なアドバイスをいただくと共に、数多くの要望や建築途上での気象条件への対処に相当のご苦労とご負担をおかけしましたが、無事完成に至りました。
度重なる図面調整、着工前の眺望確認、夜の打ち合わせ、綿密な現場確認など、新居への思いを同調できたことが何よりの喜びです。
エントランスの照明。インナーガレージ。広々とした玄関。シアタールーム。収納力のある蔵。リラックスできるお風呂。丹沢・富士・伊豆半島の山並みと江ノ島・相模湾の水平線を眺められるリビング。テラスでの食事。朝陽の光と茜色の夕焼け。吹き抜ける心地良い風。まさにリゾートホテル生活です。
「敷居は低く志は高く。ものづくり精神」を掲げ実践されている建築家、熟練の職人に巡り会えたことに感謝しています。
打ち合わせに時折り参加させていただいた息子も楽しませていただきました。
今後とも末永くよろしくお願いします。
