丘の上に建ち、眼下に海を望み、海への眺望をひとりじめした建物です。
敷地は、緑に覆われた斜面上の土地。遠方に海を望み東側に開けています。斜面の下から覗かれることはないので、東側には眺望を得るための大開口を設けつつ、自らの建物によって隣家からの視線を遮るよう、L字型に建物を配置しました。
メインのリビングダイニングからだけでなく、家のどの場所からもそれぞれ違った眺望が得られるようになっています。
内部は構造あらわしで木を多用しています。
また、長期優良住宅を取得し、温熱環境や耐震性にも優れた住宅となっています。
他はアルミサッシュだが、ここだけは特注の木製建具としている。両側だけ網戸にして開けておくことも出来る。
リビングの一角に設けられたキッチン。オープンキッチンとして簡単な食事も取れるようになっている。
左からの視線を遮り、海へと開くL字型の構成が良くわかる。
正面が玄関。右が水回り。2階がリビング。
玄関を入ると扇形に広がった空間の先に切り取られた景色が広がる。右手が2階への階段。
玄関を振り返る。左手の階段から折り返して2階へと上がる。
水回りからも海が一望。洗面の前は枠を消したFIX窓。浴室はフルオープンの建具。
1階の客間。猫間障子によりコーナーの眺望を確保。
リビング横のスタディースペース。落ち着ける囲われたスペースも有効。