東西に長い敷地に建つ2LDKの家。ベッドルームの他に、玄関に広いシューズ・クローゼット、台所脇にはパントリーと家事室を設けています。またリモート・ワークに使う書斎も設けているため、寝室の数だけを基準とした「2LDK」と表す以上の広さとゆとりを確保しています。敷地東側に道路、西側には高さ約2mののり面があり、その部分は庭などに活用できません。その上、北側斜線の制限を受けるため、建物の配置計画及び外部との繋がり方が計画のポイントとなりました。
1階の一部に中庭を設けることで、24帖の広さを確保したLDKの動線と明るさを確保しつつ、閉塞感を感じさせない寛ぎの場所を確保しています。階段を基準とし北側エリアに家事に必要な諸室を隠しつつ、一直線で繋がるように設えています。階段の南側には居間と子供も勉強できる小さなワーク・スペースを確保しています。階段を中心にぐるりと回れる動線とし、家の広がりをより感じられるように配慮しました。適材適所に造り付け収納棚を設け、本などを効率的に収納できるように配慮もしています。「こどもエコ補助金」の支援時期だったこともあり、断熱等級5、一時消費エネルギー等級6、耐震等級2を確保しています。土地探しから、お手伝いさせていただいた家造りでした。
敷地面積こそ広いが、その形状は東西に長く南北に狭い細長い土地。しかも敷地西側には高さ2.5m程ののり面があり、その場所に建物を建てることは難しい。そんな土地に望んだ家は明るく開放的で、閉じていない家。駐車場を3台確保した高気密高断熱で、ランニングコストを抑えられること。必ず触れる床材だけは良い製品を使いたい。それらを適えたシンプルだけど大切に住み続けられる家。
建物中央に直線的な階段を配しています。1階はその階段を挟んで南側にLDK、北側にパントリー・家事室・洗面所に浴室と言った家事スペースを配しています。全ての部屋は繋がっており、1階のすべてをグルっと回遊することが可能です。それは家事動線の効率化が図れるだけではなく、風や家族の気配、生活スタイルが渋滞することなく快適に過ごすことを可能にします。
在宅ワークがある御主人のために、寝室から離れた場所に書斎を設けています。家人に遠慮することなく、仕事に勤しめる空間は大切です。
家の各所に収納スペースを設けています。廊下の手摺の中にも本棚を設け、家族の本が一緒に並べられるように。今は読まなくても、きっとそのうちに子供が親の本を手にすると思うので。そんな家を御提案させていただきました。
玄関アプローチと駐輪場を分けて玄関前をスッキリとさせています
外灯を配して足元の安全を確保
家人が帰宅するときに家の灯りを見て安心する佇まいを
天井の高さと仕上げ材を変えることで居間・食堂・台所空間に変化を
中庭を設けることで敷地形状の悩みを解消
見せる収納と隠す収納を分け、生活し易い収納と場所を考えています
ネット環境が必要なら必ず置くであろうルーターやモデム・その他の機器の置き場を最初から考えておく
パントリーに置かない物も家の中にはたくさんある。出来れば仕舞っておきたい物もある
屋外に洗濯物を干さない家の場合、家事室にスロップシンクを設けると意外と便利
ホームワークがある家人なら狭くても良いので独立した書斎が必要。自身のため、家族のためにも。