必要最小限の気積で、家族が繋がる豊かな空間をつくることをテーマとしたお住まいです。
それぞれの居場所にちょうど良い「広さ×高さ=気積」を考え、それら大小の気積を関係性を繋ぎ、連続的に積み重ねていくことで、下から上へ、暗から明へと緩やかに繋がったグラデーションをもつ4層のスキップフロアのお住まいです。
コンパクトながらも、決して窮屈には感じさせない奥行きのある空間は、お互いの気配を感じると同時に、落ち着きのある安心感で家族をひとつに包み込んでいます。それは、まるで木漏れ日の下に広がる「アリンコの巣穴」のような、家族が繋がるお住まいになりました。
・コンパクトで家族がどこに居ても繋がりを感じる住まいにしたい。
・北欧ビンテージ家具が好きなので、それらの家具が似合うインテリアにしたい。
・家事のしやすい動線にしたい。
レッドシダー板貼仕上げの外壁に、凹凸のある開口部やデッキスペースが、外観の表情を作り出している。
建物から飛び出したデッキスペースは、外部階段からもアクセスできる。
1階の玄関ホールと、玄関脇にある趣味スペースの間。
1.5階レベルにあるダイニング・キッチンと2階レベルにあるリビングはスキップフロアで繋がる。
ダイニングから出入りできる半屋外空間のデッキスペース。
デッキスペースでは、ハンモックに揺られて昼寝をしたり、洗濯物を干したりできる。
天井の低いリビング空間と、天井の高いダイニング空間は、スキップフロアで緩やかに分けられている。
寝室空間とリビング空間は、上部を透明なアクリル板にして葉脈の様な屋根で繋がる。
最上階には、ロフトスペースの様な子ども部屋があり、小窓を開ければリビングと繋がる。
スキップフロアで繋がった内部空間全体を子ども部屋から俯瞰した様子。