もともとこの敷地は小高い丘の一部で数年前まで緑豊かな森だった。近年、開発が進み、周辺は住宅地化されていったが、この敷地は無造作に造成されていた為か取り残されていた。
できるだけもとの状態に戻したい。そんな思いから計画を進めた。極力擁壁は作らず、土の出し入れもないようにし、法面を整備する。その結果できた平地に建物を配置した。
クライアントが手塩にかけて育てたクローバーが敷地いっぱいに広がっている美しい風景が日常の喜びになればと思う。
クローバーが敷き詰められた丘に建つ家、外壁は杉を保護塗料で着色
切妻屋根の形状をそのまま生かした高天井のリビング・ダイニング
スキャン製のシンプルな薪ストーブを採用
階段を上下する事で変わる景色
天井高さにメリハリをつけることで、コンパクトな設計でも広々とした空間に。
庭に向かって机を造り作けた、家族全員のスタディルーム
モノトーンでまとめたシンプルな洗面台。素材の違いでメリハリを持たせた。
真鍮のソケットを黒染めしたオリジナルの照明
ステンレス製の取手はオリジナル
スチール製の郵便受けはインターホンも内蔵