クリニックの待合室が狭く、患者さんで混んでいることで、圧迫感のある場所にならないかを、心配されていました。計画を進めていく中で、広さ・狭さの問題では無く、居心地が良く、ストレスにならない待合室にしたいという隠れた想いがある事が解って来ました。高齢者の利用も多く社会的な要請もある為、バリアフリーにして欲しい。街の方に、クリニックの存在を知って貰いたいという想いも教えて戴きました。
要望のポイント
・圧迫感の無い、心地よい待合室
・バリアフリー
・認知されやすく、クリニックだと解る外観
提案・設計内容
患者さんが、リラックスして待ち時間を過ごせる様、待合室を吹抜けとし開放感を感じる空間としました。外側壁の、下半分を大きな窓とし、対面の診察室側の壁は、天井近くに横スリットの高い位置の窓であるハイサイドライトを設けることで、光をふんだんに取り入れながら、自然光が天井を照らし、吹抜空間にやわらかな光を注ぎます。
待合室のダークトーンなフローリング調の床材と、若草色のアクセント壁が、落着きを与え、時間を心地よく感じられる空間となっています。
吹抜け部分を、外部からみると上部に突き出た形になり、道路側から目を引く外観となります。白とした外壁の清潔感と共に、クリニックらしさを感じる姿になります。
バリアフリーとしての、フラット床・手すり・幅の広い扉やトイレ・廊下など、高齢者施設を数多く設計してきたノウハウを組み込んでいます。また、患者さんとお医者さん・看護師さんの移動する場所が、重ならない様に、患者動線・スタッフ動線の2すじの動線をつくり、診察等がし易い間取りとしています。
公式ホームページ【株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所】はこちらから
⇒ https://www.ogino-a.com
クリニックの外観は清潔感のある印象です。
完成後の様子・お客様の声
待合室の吹抜けや色の扱いが患者さんから評判が良いですよ、面積以上にゆったり感じられますねと、お医者様にはおっしゃっていただいています。また、バリアフリーに関してはここまで良く出来ているとは思わなかったと驚かれました。