子育て世代の家族を、入居者として想定、快適に暮らせる集合住宅としたいとのお話でした。具体的には、「隣の音が聞こえない配置」「収納を工夫する」「明るいリビングのテラスハウス」「防犯やプライバシー」という、生活する上での配慮、集合住宅ゆえの課題の解決を望まれました。
また、都内の典型的な住宅地ながら、車が必要な立地であることから、駐車場の確保と住戸数の確保もご要望でした。
要望のポイント
・収納の工夫
・明るいリビング
・戸建ての様なテラスハウス
・1戸70㎡ほど、6戸の集合住宅
・防犯・防音・プライバシー
提案・設計内容
子育て世代にアピールできる、ライフスタイル提案型集合住宅として、色々な種類の収納と使いやすい間取りを軸に、設計を進めました。それぞれの住戸が2階建てで独立した玄関を持つテラスハウスです。当初は全て同じ間取りの住戸で計画していましたが、住戸ごとの良さを生かすため、全てが異なる間取りとなっています。
道路から離れた住戸は、1階であっても明るくプライバシーを確保できるため1階をリビングに、その他の住戸は2階にリビングを配置しました。1階リビングはリビングを中心に、各部屋に移動する、リビングアクセスの間取りです。角部屋を増やす配置にすることで、隣の音を軽減させています。
光を最大限取り入れながらプライバシーを確保するため、高い位置の窓であるハイサイドライト、外からのぞかれない位置のバルコニー、スリガラスの窓などでプライバシーを確保しながら、あかるく開放的な住空間としています。1Fの窓は小さな窓を基本とし侵入されない様にしています。
収納計画では様々な工夫をしており、家族みんなで使うファミリークローゼットは、寝室・廊下2方向から使えます。パントリーやコートクローク、シューズインクローゼットを兼ねた、玄関収納を回遊型の動線でつくり、使い易さが増しています。
リビングに続くインナーバルコニーは、室内ながらサンルームのように明るくぽかぽかしたスペースになり、洗濯物を干したり、観葉植物を育てたり、トレーニングルームや趣味のコーナー、リビングと一体にも使える多目的なスペースになりした。
公式ホームページ【株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所】はこちらから
⇒ https://www.ogino-a.com
完成後の様子・お客様の声
子育て世代のご家族にお借りいただいています。インナーバルコニーで物干しや、玄関収納・家族みんなで使うファミリークローゼットなどが好評で、想定していた通りの使い方をしていただいています。1階リビング・2階リビング、どちらの住戸も人気で、都内ながら明るい家を喜んで貰っています。