横浜市郊外に建つ、500世帯の住民を対象にした自治会館です。
1階には40人程が集まれるホール、2階には10畳程の和室が有り、道路に面しては広縁と呼ばれる場所を設けて、建物と街を一体的に使えるような工夫をしています。
設計を始めてから建物が完成するまでの約14箇月の間、自治会の建設委員会の方々と毎週のようにお会いして相談を重ね、小さいながらも質の高い「街の公共建築」を実現する事ができました。
技術的には、高圧木毛セメント板をコンクリートの型枠に使い、それをそのまま内外の仕上げとしている事、1階の主要な建具を木製とし、広縁部分は全て開放できるようにしている事、などに特徴が有ります。
1階広間。内壁は高圧木毛セメント板。天井高さは4.8m、一部5.88m。