大阪市旭区の昔ながらの住宅地に建てられています。敷地は、前面道路以外は、隣家に面しています。道路の向かいにも、住宅が並んでいることもあり、建物正面の開口部は、設けないことで、計画が進められました。外壁は、ガルバリウム鋼板とし、色は、お施主さまのご要望でもあるブラックとしています。外壁の葺き方は、お施主さまとも意見があい、長尺一文字葺きで仕上げています。外壁上部の傾斜部の納まりもよく、シンプルできれいな佇まいとなりました。スチールの玄関引き戸の向こうに見える、内部の仕上材が対照的です。ラーチ合板を中心にまとめられた空間は、自然光によりさまざまな表情を見せてくれます。時には強く、ある時には優しい表情を見せてくれます。年月が経つことにより、木には深みがあらわれます。これからどんな表情を見せてくれるのか、家族の成長とともに。
毎日放送テレビ番組 住人十色で放送していただきました。
タイトルは、『デザインを極めた黒い箱』として放送されています。