都内における注文住宅の計画です。ご夫婦に子供1人のクライアントからは、小さくともそれぞれの居場所を確保して欲しい、居間は1階に設け閉じた部屋としないということが要望されました。限られた床面積を諸室で切り分けていくと、それぞれの場所は部屋として成立するのが難しい位の広さとなってしまいます。そこで、1階は外と内をつなぐようなしつらえとし、自由な土間空間と大窓を設け外側に広がる自然、光、ご近所さん、季節、天気などの周囲とつながり・広がりがもてるようにしました。
内部の部屋同士は建具で仕切るのは水回りのみとし、秘密基地ともいえるようなそれぞれの居場所がつながり、連続した構成としました。構造的には中野区の不燃化促進事業による助成金利用を前提にまだあまり施工事例のない、木造による耐火建築物としています。