「プロバンスにあこがれて:カフェのようなおうち」
和室が中心だった築年数の経った中古マンションが、「南フランスのカフェのようなおうち」をテーマに、仲良し母娘二人が大好きな雑貨とアンティーク家具が映えるように、ぬくもりがありながら、上質なくつろぎ感のある住まいにリフォームしました。
暗かった玄関ホールはピンクがかったテラコッタタイルで明るく。
玄関から廊下一面に続く大型クローゼットには、靴やブーツをはじめ、コート類から日用品のストックまでがすっきりと収納できます。
靴を履いた状態でファッションチェックができるように、玄関サイドには全身が映るミラーを設けました。
LDKに入ると、雰囲気はがらっと変わって、木質感たっぷりの南フランスのカフェのようなお部屋。
古木調の化粧梁がマンションの中とは思えないナチュラルな温かみのある空間を演出しています。
人生をたのしみ、古きものを慈しむプロバンス流の暮らし方。
ナチュラルプロバンスとデコラティブプロバンスをほどよくアレンジしたマンションリフォームです。
床は無垢のフローリング、壁は漆喰と素材にこだわりながら、ナチュラルテイストに仕上げました。
そしてキッチンの壁の一隅に張ったレンガと、ナチュラル感たっぷりの木製のドアがあたたかみを添えています。
リフォームして新しい価値が宿った部屋に、使い込まれた質感が素敵なお気に入りのアンティーク家具をあわせることで、いろんなものがなじんで、落ち着ける空間になっています。
一人の時間を過ごす個室は、LDKを中心にちょうどいい距離感に配置しました。
一緒に過ごす時間と、それぞれの時間を楽しむ空間、どちらも大切にしていけるように、
女性建築家でもあるリフォームコーディネータの視点からプランニングしたマンションリフォームで、好きなものに囲まれて過ごす時間を共に慈しみ、時には程よい距離感に身を置く二人暮らしの住まいが生まれました。
キッチンはディテールにこだわった木製のオリジナルキッチン。 無機質なシステムキッチンと異なり、木やタイルで構成し、プロバンスの雰囲気たっぷりに開放的に仕上げました。 見た目だけでなく作業性にもこだわり、キッチンと同素材で作製したIHヒーターを組み込んだダイニングテーブルとⅡ型にレイアウトすることで、家事動線がコンパクトに。
母娘で旅行した南フランス・プロバンス地方で買ったインテリア雑貨とアンティーク家具がこの部屋の主役。 クラシカルなアンティーク家具が重厚感を与え、落ち着いた雰囲気をつくり出します。