建物は大阪北部の住宅街、北西方向に景色が開けた場所にあります。 土地探しからの相談で、半年程度の期間に複数の候補を見学し、今回の敷地に決めていきました。
当初は、趣味の楽器演奏を楽しむスペースや、絵画を楽しむスペースなども希望としてありましたが、 打ち合わせを重ねた結果、この敷地の景色を楽しむということに要望を絞った設計を希望されました。
計画全体としては、コンパクトでありながらも、家の中央にサンルームを設けることで、 広がりのイメージを増幅させることが出来ないかと考えました。 建物はコンパクトな平屋を提案しました。天井高さを取ることで、開放感を高めています。 景色に面した位置にLDKを持ってきて、大きなガラス面を設けています。サンルームのガラス面にも景色が映り込み、 さらに広がりが感じられます。また、LDKに面して水盤を設けることで、光の反射光などが家に入り、 環境の変化をより感じることができるようになっています。ワークスペースや洗面からは、サンルーム越しに景色を楽しめます。 家の中央にサンルームを設けることで、家の中央から各所に通気と、LDKに南面からの採光を確保しています。 大阪では冬の寒さがきつい地域に位置しており、サンルームの開口をコントロールすることで、 全体の空調をコントロールできるようにしています。