この住宅はいわゆる旗竿敷地で、南側にも隣家が迫っているため1階の南面にはあえて窓も庭も設けませんでした。その代わりに採光は、隣家の影響を一年中受けない高窓から吹き抜けを介して差し込むように計画しました。東側のみ隣家がなく雑木林になっていたため、こちら側に軒下空間を設けて開放的な空間にすることができました。
コンパクトな住宅は、きちんとした収納計画が重要になります。この住宅には納戸や玄関クローゼット、パントリー、衣類収納、ウォークインクローゼット、ロフト、さらには物干しスペース兼用のファミリースペースまで、各所に様々な収納が用意されています。この家の設計打ち合わせの半分は、収納計画に費やされました。