場所は、長野県軽井沢町のお隣、御代田町。駅、学校、スーパーも近く、すでに多くの住宅が立ち並ぶ住宅地の一画という利便性も高く、住みやすいこのような場所において、住宅の建替えの設計を縁あって行いました。 敷地条件としては、北側に道路のある敷地で、周辺は建物に囲まれているため、陽当りを室内にどう確保するかという難しい条件のある土地。庭や陽当りを考えると二階建てとすることが敷地条件を容易に解く手段となりがちですが、既存が平屋であり、長年形成されてきた、街並に対して大きく雰囲気を変えたくないという気持ちが敷地に訪れた時に感じたことと、できれば今よりも建物を低くしながら景観に寄与できればという想いも設計者としてあり、さらに建て主さんの希望もあり、平屋とすることで方針で決め、設計をまとめました。 室内面積は、既存建物より10坪程度小さくし、車二台を敷地に対して利用しやすく停められるように考え、さらに、冬の雪対策を考えて、インナーガレージとしています。結果、建築面積としては大きくなっているものの、屋根勾配を緩くして、建物高さをできる限り低くし、隣地や道路から既存建物より離すなどして、以前よりも、敷地に対してゆったりと、佇む雰囲気となっています。建物の性能は、新住協正会員である建築家と腕の良い地元大工/工務店によるコラボとしての「Q1.0住宅/燃費半分の家」となっています。