「オホーツクの家」は、オホーツク海と知床連山を望むことができる海辺に建つ、30代ご家族のための住宅です。“この景色を望みながら暮らしたい”というのが、施主の一番の要望でした。
施主は、夏は漁師、冬は画家を生業として暮らしています。
設計は、海と連山を望むL字窓と窓辺のカウンターが描かれた、施主による1枚のスケッチから始まりました。
漁での汚れを落としてから生活空間に入る必要があるため、ガレージ→水回り→生活空間という並びに配置し、それらを緩やかな螺旋状のスロープで立体的に繋いでいます。
漁は早朝に出るため、家族間の生活時間の違いを考慮し、寝室は半地下に配置し他の室と距離を取っています。スロープは半地下から屋上まで連続しており、空間を緩やかに繋ぐと共に、光や風も届けてくれます。
施主の”暮らし”や”気候風土”を大切にし生まれたのが「オホーツクの家」です。