山梨県笛吹市一宮町に建築された一戸建ての住宅です。
建築主の家族構成は夫婦と子供2人の4人家族です。
周辺は農地に囲まれた場所で、その良好な景観に溶けこむこと、またその良好な景観を借景によって内部空間に取り入れることに重点をおいて計画しました。
約140坪の広い敷地であるため、高さを抑えた平家建てとし、ゆったりとした間取りで計画しています。
低く幅の広い建物なので、農地の樹木に埋もれるようなイメージです。
平面計画としては、建物の中央に大きな中庭を設け、それを囲んで居室を配置しました。
中庭をそれぞれの居室の延長として室内に取り込みながら、中庭南にはRCの塀を設け、農地の樹木の上部のみを借景しています。
中庭を介して、たっぷりの光が差し込み、気持ちよく風が通り抜ける計画となっています。
また小屋裏収納を各所に設けて、平家建てではありますが、立体的な空間を感じられるような間取りで計画しました。
(小林建築設計事務所/小林義仁)