赤磐ののどかな場所に建つ住まい。
薪ストーブを中心に家族がくつろげるような平屋建ての住まいを望まれました。構想期間に約2年をかけ、施主様とじっくりと相談・検討しながら計画を進めました。
通風を得るために地域の気象条件の調査やヒアリングを行い開口部の位置を決定しています。また軒により夏と冬の日差しのコントロールを行い、電力エネルギーの有効活用を図ります。
住まいの中心に薪ストーブを設えており、冬場はどの部屋にいても一定の暖かさが確保できるようにしています。リビングの床はタイル貼りとしているため、夏場はひんやりと気持ちの良い空間となり、自然と家族の集う空間となっています。
屋外は原風景を感じさせる造園とし、子どもたちが自然と触れ合える場になっています。
広い敷地に建てられていた既存の建物を解体しての建替え。 敷地を有効活用して平屋建てとし、住まいの至る所に明かりを取り込め、風が通り抜ける設計としました。造園には、既存建物があった頃の石を再利用しています。
玄関は来客と家族の上り口をわけています。 シューズクロークは幅いっぱいに棚をつくり、一部は使い勝手により高さを変えています。ここからポストの郵便物も取り出せます。
玄関ドアは造りつけの木製板戸。 玄関から上がる際に手をつきがちな壁を板張とし、汚れを防ぐと共に、空間のアクセントにもなっています。
薪ストーブの温もりで暖を取り、炎はピザなど調理も楽しめます。 LDKの東の壁は板張りで広い空間が引き締まります。板張は出入りの多い場所につきがちな壁の汚れも防ぎます。
リビングは床を一段下げ、この段差を居場所として使ったり、段差があることで、お子様の遊べるスペースを区切っています。 リビングの床はタイル貼り。夏はひんやりと、冬は日中の暖かい光がタイルに吸収されあたたまります。夜は床暖房で暖を取ります。
リビングと外部の段差は低く、木製の引戸から庭へ出入りできます。 リビングの低い目線で見える植栽も楽しめます。
リビング南からキッチン上部へと風が流れるよう窓を配置。
キッチンはトーヨーキッチンを採用。 庭を眺めたり、リビングで遊ぶお子さんと会話しながら料理を楽しめる。 キッチンの西には中2階の居室へとあがる階段が見えます。
中2階の居室の天井は屋根に合わせ勾配がついています。 無垢の床材(ナラ)、壁には珪藻土を塗っています。 お施主様も塗り壁を体験されました。
高い位置にある窓。ここも風の通り道となります。 奥にはスタディコーナーを設け、使い勝手に合わせ棚も設置。 子供室の出入口はお子様が大きくなられるまではオープンに。