古本の街として知られる神保町は、古くから学生の街としても親しまれ、安価な飲食店も多数存在しています。
「しゃぶっちゃ」は“高級イメージのしゃぶしゃぶとすき焼きをカジュアルに”というオーナーの意向から、女性客がひとりでも気軽に入れる店をデザインコンセプトに、明るい色づかいとテクスチャーで南仏のイメージを演出しました。
ファサードでは、大きなガラス面で仕切られたアプローチと店内の床レベルを同じにすることで、開放感と気軽さを感じさせるようにしました。また正面から見てアクセントになっているスケルトン階段は、2階への連続性
を意識させながら、レンガの壁面と共に外からの目隠しの役割を持たせています。
調理器具はお客様が直接調理される為、清潔でデザイン性・安全性に優れ十分な火力が得られるIHヒーター(200v)を採用し、カウンターテーブルへ埋め込んでいます。特にカウンターでは安全性への配慮からヒーター面積を最小限に抑え、操作性を良くするためスイッチパネルをカウンター正面に設置するなどの工夫を施しています。
商店建築2004年7月号に掲載されました。
目隠し壁(レンガタイル壁)とIHヒーターの埋め込まれたカウンター
サービス通路
階段
2階テーブル席
しゃぶしゃぶとすき焼きのお店