三浦半島、葉山町の丘陵に建つ住宅です。
敷地の南側には小さな川が流れ、里山を望む開放的な場所にあります。この景色を家のどこからでも見渡したいというのが建主の第一の要望でした。
計画ではまず南側に主な居住空間を、北側に玄関を兼ねた土間と水周りをまとめました。その南北のボリューム毎に方向の異なる片流れ屋根を架けることで、建物が大きなひと塊として見えないよう、佇まいにも配慮しています。
南北のボリュームはずらして配置することで、敷地と建物の間に小さな余白をつくり、各室の採光通風をしっかり確保しています。
1階から小屋裏収納までつづく吹抜けにより、空間に奥行や広がりが感じられます。