塗装と杉型枠の打放しで構成されたデザインとし、深い庇や塔、また連続された窓により、水平と垂直のラインが強調されている。
深い庇は、建物自体の耐久性を向上させるとともに、デッキやテラスなどの外部環境を向上させ、快適な時間を過ごすことができるだろう。
そのような住宅地と歴史が存在する場所での計画である。
1階にメインの玄関を設け、扉を開けるとすぐに水盤が広がり、来客者を室内へと招き入れる。
また各部屋とつながる廊下は、デッキから裏庭へと直線状に抜け、それぞれの緑が常に視界に入ることで、豊かな内部環境を作り出している。
2階部分にはLDK、個室を設け、よりプライベートなご家族の時間を過ごすことができ、リビングとDKはゆるやかにつながる配置とすることで、時にはつながり、時には別々の時間を過ごすことができる。
2か所にトップライトを設け、LDKは常に外部の光を受け入れることで、明るい室内環境を作り出す。
また階段や吹抜けから下階部分へと光はつながり、1階部分も同時に明るい室内環境を作り出すことに成功した。
リビングに配置した腰窓は、ソファに座りながらも、景色を一望できる高さとすることで、外部からの視線にも配慮しつつ、生活の動作に合わせた計画とした。
道路側、アプローチ、裏庭と緑を色々なところで計画するとともに、大小様々な緑を配置することで、各部屋から緑を伺うことができ、内と外の隔たりを感じない、つながりのある生活が生まれるだろう。
