ラブアーキテクチャー一級建築士事務所（建築家／浅利幸男）は、世田谷にある建築設計事務所です。戸建住宅、集合住宅、寺院施設、商業施設、店舗・オフィスデザインなどを手掛けています。
・「本当に住みたい家」は事後的に理解される
「自分が本当はどういう家に住みたいのか」は言語化し辛いものです。住みたい住宅のイメージは、対話を重ねるごとに後から立ち上がって、そこから徐々に形になっていくものだと思います。実は、こちらがプレゼンテーションの度にお見せする資料は、施主の言葉以前の、潜在的欲求を引き出すためのものなのです。
竣工後、施主から「私が住みたかった家はこれだったんですね」と言われることがよくあります。「本当に自分が住みたい家」は事前には良く分からなくて、事後的に理解されるものなのです。
施主の言葉を聞きながら自分で作った問題を、自分で論理的に解決していくのが建築家だと思います。良い問題を作ることが出来れば良い回答＝良い住宅が生まれます。
・設計が完成するのは、暮らしが落ち着いてから
設計では空っぽの空間をイメージしているのではなく、そこに置かれる家具やモノ、カーテン等を含んだ密度でイメージしています。だから、設計が完成するのは、竣工のタイミングではなくて、暮らしが落ちついてからだと考えています。
・佇まいをデザインする
プランや機能を満足させることは設計プロセスにおいて非常に重要な事ですが、当然の事だと考えるべきだと思います。建築家が試みなければならないのは、光や影、素材やディテールを駆使して、豊かな情緒や美しさを備えた佇まいをデザインする事です。
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