最近は平屋建ての家についてのご相談やご質問も増えています、家族の変化やライフスタイルの観点から。

やまぐち建築設計室

著者:やまぐち建築設計室(建築家・設計事務所/奈良県)
2023-11-11更新
最近は平屋建ての家についてのご相談やご質問も増えています、家族の変化やライフスタイルの観点から。
最近は平屋建てについて、
ご質問をいただいたり、
話題になる事も多いので
平屋建ての特長や
メリット、デメリット、
注意点について。

平屋は、二階建て(2階建て)の
住宅には無い多くの
魅力を持っています。

大まかな例ですが
大空間や屋根の形状を活用した
開放的な部屋構成、
屋根裏などでの
フリースペースが実現しやすい等。

1階だけ でなく、
屋根裏を有効活用することで、
リラック出来るような空間を
様々な角度から確保できます。

広々とした空間を楽しむための
ポテンシャルが広がります。

そして生活動線や
家事動線などが
シンプルになりやすいという事。

平屋住宅は、
階段がないために
生活や家事動線が
水平移動(一階のみ)となり
家の中での移動が間取りの計画次第で
非常にシンプルになりやすいです。

キッチン、リビング、
寝室などが一つの階に集約され、
移動時の負担は意外なほど減り
移動が楽になります。

特に家族が多い場合や
高齢者にとって、
移動の負担が少ない、
上下の移動がないのは
大きな利点です。

二階建てや三階建ての場合は 
ホームエレベーターを
提案するケースもあります。

意外に家の中では
階段等での転倒による事故もあるので
そういう意味も含めて
平屋の家は快適に生活できる
環境となります。

付け加えて2階建てと比べて
メンテナンスコストが
低くなる事も多いです。

これにより、
長期間にわたって住宅を維持する
費用を節約できます。

木造平屋には多くの
メリットがありますが、
デメリットも考慮する
必要があります。

木造平屋を建てるには、
すべての部屋を
一階に集約するため、
二階建てや三階建てと比較して、
ある程度広い土地が
必要となります。

平面的に「カタチ」として
広々としたリビングスペースや
個人の部屋を
平屋である一階に確保するためには、
それなりの土地の広さが
要求されます。

狭い土地に平屋を建てる場合は、
考え方と同時に
二階建て住宅以上に
間取りの工夫が必要です。

その間取りについてですが
平屋は、周囲の建物や
樹木によって中心部の採光が
制限されることがあります。

平屋の中心部にも
暮らしの環境としての
自然採光を確保するために、
二階建てや三階建て住宅以上に
計画的な建物の配置や間取り計画
そして窓や光の反射等の
工夫が必要となります。

明るさだけではありませんが
自然採光があり
風が抜けるような環境で、
快適な空間を作るためには、
間取りだけではなくて
家全体に土地(敷地)との
バランスを含めて
立体的空間での計画について
注意が必要です。

理想だけや憧れや
メリット面だけではなくて
しっかりと「デメリット」の部分も
意識して平屋の家造りを
考える事が重要。

勿論「平屋建て」に限った
話しではなくて
二階建てや三階建て、
地面に埋め込む
半地下住宅もそうです。

暮らしに関して様々な観点から
快適で安全な居住環境を
実現するには、
庭やテラスなどの
アウトドアスペースも含めつつ
家全体と暮らしを
十分に討するように。

暮らしの空間を
丁寧に考えてみませんか?
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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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