著者:タイラヤスヒロ建築設計事務所(建築家・設計事務所/千葉県)
2025-04-10更新
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ヘニングセンは、“人の目にやさしい光”を追求したデザイナーであり、グレア(不快な眩しさ)を排除するために、
対数螺旋を用いて、光の反射や拡散を緻密に計算したシェード構造を生み出しました。
複数のシェードが重なり合う独自のデザインで、電球の直接光を遮りながらも部屋全体を柔らかく均一に照らす仕組みになっています。
これにより、見る人の位置によって眩しさを感じることがなく、非常に快適な光環境を実現しています。
展示を通して、改めてヘニングセンの思想や設計哲学に触れ、PHランプの持つ機能美と実用性の高さに深く感銘を受けました。
“ただのデザイン”ではなく、“暮らしを豊かにする道具”としてのあり方を体現していることに気づかされます。
PHランプ以外にも、今まで写真でしか見たことがなかった北欧の名作ランプを実際に体感することができ、とても満足度の高い展示でした。
実物を目の前にすると、そのスケール感や素材の質感、光の広がり方など、写真や映像だけではわからない魅力がたくさんあることを実感します。
北欧デザインの魅力は、見た目の美しさだけでなく「使う人のことを真剣に考えている」という優しさにあるのだと、改めて感じた良い一日でした。
著者:タイラヤスヒロ建築設計事務所(建築家・設計事務所/千葉県)