注文住宅にかかる費用についての質問です。ハウスメーカーや設計事務所のホームページを見ているのですが、本体価格や坪単価、設計監理料の他に、諸経費がかかるとの記載をよく目にします。この諸経費は具体的には何にかかる費用なのでしょうか。どのくらいの費用を見込めばよいのでしょうか。問い合わせる前に事前知識として知っておきたいです。
建てたい住宅の規模や状況によって大きく変わってくるので一概には言えませんが、一般的には建築費用の10~15%程度かかってくることが多いかと思います。以下、工事費用、設計監理料以外でかかってくる諸経費の代表的な項目を挙げますので、参考にしてください。
土地の仲介手数料
土地を購入する際には、仲介を行う不動産会社に仲介手数料を支払うことになります。仲介手数料は法律で上限が決められており、土地価格の3%+6万円が上限となります。2000万円の土地を購入する場合、66万円の仲介手数料が必要となります。
印紙代
家を建てる工事の費用は金額が大きいため、施工会社との契約(工事請負契約)の契約書には印紙が必要となります。印紙代は、1000~5000万円の工事で、1万円となります(2016年2月1日時点)
建築確認申請料
建物の建築は、自治体の許可が必要です。その申請が建築確認申請です。金額は住宅の規模や自治体によって異なりますが、一般的な住宅であれば、1~5万円程度かともいます。書類作成、代理申請の費用を含めると、20~30万円程度が相場です。(書類作成、代理申請については、ハウスメーカー、設計事務所によって異なるので、個別にご確認ください)
登録免許税
住宅を建築する際には、建物表示登記を行う必要があります。ご自身で行えば無料ですが、代行を依頼すると、10万円前後の費用がかかってきます。
地盤調査・地盤保証
場所によっても異なりますが、新たに土地を購入する場合、地盤調査(地盤保証)も行っておいた方が良いでしょう。費用は、10~20万円程度が相場となります。
地鎮祭・上棟式
必須というわけではありませんが、地鎮祭や上棟式を行う場合、神社等に支払う費用が必要となります。地域によって異なりますが、10~20万円程度を見込んでおくと良いかと思います。もちろん、行わなくても問題ありません。
近隣住民への挨拶・職人さんへのお茶菓子等
こちらも必須というわけではありませんが、工事中は少なからず近隣にお住まいの方に迷惑をかけることになります。完成後、永くお付き合いすることになるので、事前にあいさつ回りをしておいた方が良いかと思います。
水道・電気・家具等
完成後、引っ越す際には、水道・電気等のライフラインや、最低限の家具が必要になります。新たな生活のための必要経費ですので、「家を建てるための費用」として考慮しておいたほうが良いでしょう。