海沿いの高台に終の棲家として2~3LDKの注文住宅を考えています。1階に寝室、浴室、ガレージ、物置(サーフィン趣味)をまとめ、2階に大開口のリビングダイニング、間仕切りでゲストルームというイメージです。
海に沈む夕日を眺められる大きなリビングが理想ですが、最近の夏の暑さを考えると断熱性は必要かと思います。
大開口と気密性・断熱性は両立できるのでしょうか。
終の棲家を海沿いの高台に。海に沈む夕日を眺められる空間。とても素敵ですね。そのうえで、ご心配の通り、夏の暑さや冬の寒さへの対策は、とても大切かと思います。
結論からお伝えすると、大開口の窓を取り入れながらも断熱性や気密性を確保することは可能でしょう。近年のサッシやガラスは昔と比べると大きく進化しており、樹脂やアルミ樹脂複合のフレーム、複層ガラスやトリプルガラスを組み合わせることで、断熱性を損なわずに大きな開口部を設けることができます。加えて、ルーバー、電動ブラインドなども導入すれば、夏の暑さ、冬の寒さを和らげることができると思います。
一方で、断熱性能を高めるためには、相応のコストアップになります。大きな窓をトリプルガラス仕様にしたり、断熱材を厚くする場合、数十万円から数百万円単位で費用は膨らむでしょう。長期的に見れば冷暖房の光熱費を抑えられますので、設計段階で性能とコストのバランスをしっかり検討し、ご予算に合わせてどこまで断熱性能を高めるかを考えていくと良いでしょう。