自宅の1階で小さな美容室を開業し、2階を住居にする店舗併用住宅を考えています。美容室は予約制で落ち着いた雰囲気にしたいのですが、生活スペースと店舗部分のプライバシーを保ちながらも、温かみのある家らしさも残したいです。動線計画や防音など、どんな点に気をつけると暮らしやすく、働きやすい空間になりますか?
コンパクトな美容室とご自宅を兼ねた店舗併用住宅は、saeさんのワークスタイル、ライフスタイルのバランス、イメージから考えていくと、暮らしもお仕事も心地よく行える店舗、住まいになるかと思います。
基本的には、同じ建物内であっても、美容室とご自宅を同じ建物でありながらも別々の空間としておくと、saeさんにとっても、お客様にとっても心地よい空間にできるかと思います。
しっかりと分けることで、美容室はご予約のお客様の層にあった落ち着いた空間に、ご自宅部分はsaeさんが居心地の良い温もりのある空間に、と異なる雰囲気を実現できます。
動線については、お客様が入りやすいよう、美容室の入口(お客様の出入口)を接道側に設けておいた方が良いでしょう。
ご自宅の出入口は、裏側や横側など、美容室の出入口とは離れた場所に別途確保しておくと、ご家族の生活を分離してプライバシーを確保することができます。
別途、お客様からは見えづらい形で美容室の内部からご自宅部分への動線を確保しておくと、開店・閉店時や休憩時に、移動が楽になります。
防音については、美容室は会話・コミュニケーションも多く、ドライヤーなどの音も継続してでる店舗ですので、相応の防音性があった方がよいでしょう。
生活音が美容室側に漏れることも避けたいですしね。
1階、2階で美容室とご自宅を分ける場合、階の間に吸音材などを導入して遮音性能を高め、営業中は屋内側の店舗・住宅の扉を閉めておくことで(空気・音の通り道を極力塞ぐ)、美容室の音からご家族の生活を切り離し、生活音が美容室に漏れることを抑えられるかと思います。
実際に建てる際には、より細かい動線計画、防音計画が必要になります。敷地の形状やお客様の客層、saeさんのライフスタイルや好み、長期的な将来計画も踏まえて考えた方が良いです。
ご希望に合わせ、店舗併用住宅を得意とする建築家・設計事務所のご案内も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせください。