東京と埼玉を結ぶ私鉄の線路沿いに建つ 木造2階建て住宅です。
数十年も通過電車の騒音と視線に曝され続けた建て主家族は、自分たちのペースで過ごせる平穏な生活を要望しました。
外壁と屋根をガルバリウム鋼板で甲冑のように覆い、9.9mの正方形平面に大中小みっつの中庭を設けています。スチールの母屋梁に屋根と垂れ壁を支持させて、中央の大きな中庭の四隅から柱を無くしました。中庭のデッキと内部の床は段差が無くフラットにつながっています。
そうして内外が渾然一体となり、回遊性に富む空間が生み出されています。
屋根にソーラー電池付き太陽熱温水器を設置。
中庭は再生プラスチックを利用した樹脂デッキ材。
床全面に電気式カーボンフィルム床暖房を敷設。
4.6mのダイニングキッチンカウンター。 シルバーハート(アニグレ)と人造大理石の組合せ。
2階への階段はラバーウッド集成。 1階床は床暖房対応タモ無垢3層フローリング。
60cm角の大判タイル貼り。 全面床が汚れても水洗いできるような仕様になっている。