敷地は南北に長く、北側で接道している。南からの光を、出来る限り取り込もうとすると、建物は北側に配置される。 しかし、道路に近づくと、街に対しての圧迫感が増す。そこで、建物の高さを抑える為、屋根形状を切妻とした。
光を求めて、主要な空間は2階に上げ、1階北側はアプローチと駐車場に絞った。建物の中央を大きく切り取り、くびれをつける。出来るだけ多くの外気と接し、全ての部屋に、直接の光と風を取り込む為である。
それらは壁面を分節化しボリューム感を軽減する。また、暗くなりがちな北側アプローチも、目線の先へ光を届ける事で、自然に動線を演出してくれると考えた。これは伝統的な町屋の手法を意識したものである。
2階の中庭は、どこからも家族の気配を感じることが出来る。更に、成長に合わせて、時々の良い距離感を自然に作ってくれるのではと期待している。
全ては法的、経済的な理由を合わせて、縦長の敷地が多くなる市街地で、少しでも良い生活空間を求め、環境を素直に受け入れて考えた、一つの答えである。
所在地 京都府
構造 鉄骨造 2階建て 新築
竣工 2008年秋竣工
景観地区にあるため、切妻屋根が条件となる
庭からの外観
庭
玄関右の扉はシュークロゼット、正面はガレージへつながる。 広めのシュークローゼットを備える。扉をつけてすっきりとした玄関。
2階は中庭を中心に広がる
リビングから中庭を挟み子供部屋を配置。
1階の寝室横にあるワークスペース
・2階にリビング、1階に寝室としたのは良かった。
・リビングは光が多く、明るくてよい。
・また窓からの視線も高く気持ちがいい。
・寝室は涼しくて気持ちが良い。
・外観も洗練された雰囲気で気に入っている。
・庭を芝生にしたことによって子供がのびのびと遊べて良かった。