小さな敷地に、二世帯住宅をつくった計画です。
小さな家ではありますが工夫を重ねることによって、住みやすく、使いやすい二世帯住宅を設計しました。1Fは、バリアフリー対応の親世帯で、2F・3Fが子世帯となります。
小さくても広く感じる家をつくろうという事で、空間を縦につなげたり、窓の位置や、段差を作ったりと、工夫を沢山詰め込んで設計しています。
また、共に作るというコンセプトを元に、依頼者と一緒に壁を塗ったり、依頼者が持ってきた流木など、どのように手すりにしようか、みんなで考えたりしました。1Fの親世帯の扉に使われている面材は、依頼者が持ってきた古木です。また、3Fに吊り下げられているランプは、依頼者と、私たちが近所のお店で、みんなで作ったトルコランプです。
依頼者の方と、「共につくる」を合い言葉に、一つ一つ手作りのような感じで家を作って行くことができた住宅です。
個別に玄関を作るより、共通の玄関とし、土間状態にして、バリアフリー化するとともに、1Fの部屋が広く感じるようなデザインとしております。 正面の扉が子世帯への階段となります。正面の窓に、ロートアルミを取り付けて、遊び心を演出しております。
小さい空間ながら、階段、窓の位置・形状、部屋同士のつながりを工夫することで、大きな空間に見えるようなデザインをしました。キッチンは、大工さんが作っております。
3階は、寝室と水回りを配置しております。水回りは、配管の取り回しも含めて、少しもちあげることによって、スキップフロアのような感じになり、空間に楽しさを生み出しております。 正面のはしごを上がると、屋上に出ることができますので、上に何かがあるという期待感を出すことができました。天井のトルコランプは、お施主様と一緒に作った物です。
水回りから寝室を見た写真。手前の階段は、屋上に上がる階段です。 水回り使用時には、カーテンを使います。
親世帯の部屋は、畳敷きとしました。正面の2枚引き扉は、一枚引き込みにすることもできますし、二枚とも横に引き込み、共通のエントランスと一体化することができます。 キッチンと、水回りは、写真の裏手に納めております。