大泉の家(2世帯・4世代住宅)
(注文住宅・新築戸建)

中川龍吾建築設計事務所

大泉の家(2世帯・4世代住宅)

練馬区大泉の住宅地に建つ2世帯住宅です。

南に芝生畑が広がり、接道が北側という敷地に、新たな2世帯住宅としての建替えを行った家です。
1階はご両親とその親御さんの住まい、2階は子世帯という2世帯・3世代の住宅で、2世帯住宅としてはオーソドックスといえる構成の住まいです。

・しっかりとした基本性能の家
・1階はご高齢のお母様の部屋の近くに水回りを設けること
・2階は広いロフトとルーフバルコニーを設けること
といったご要望を受けた住宅です。

床や造作材は無垢板、その他内装材は漆喰、自然塗料、タイルといった自然素材を多く使用した家です。

他の家と同様、既製品や石油化学製品の使用を極力少なくすることで
「これからの長い月日を共に過ごすことができる味わいと暖かみのある建築」
となることを期待した住まいです。

2階の上部にロフトを設けることから建物高さが比較的高い住宅とする必要があったこと、敷地や道路に関する法的な条件などから、建築には様々な許認可が必要な住宅でした。

<外観>
敷地は北側が道路、南側は芝生畑が広がる敷地ですので、エントランスや駐車・駐輪スペースは北面に、南面には各諸室が面するようにしています。
建て主さんのご希望から外壁の色は群青色をベースとして、その他の色は黒とグレーのモノトーン色を組み合わせた構成としています。

若干凹凸のある平面計画ではありますが、屋根はできるだけシンプルにすべく、基本的には切妻屋根、一部を陸屋根(テラス)とした家です。

アプローチ~2世帯の玄関

アプローチ~2世帯の玄関

この地域は高い目隠し塀を設けることができない区域に指定されています。 とはいえ、一般的な化粧ブロック積みの上にアルミフェンスを載せるというのは避けたかったことから、写真のような黒い支柱によるスリットスクリーン状の囲障としたものです。 アプローチから正面奥が親世帯の玄関、右手に子世帯の玄関を設けています。 双方の玄関扉上部には、玄関ポーチが建物の北側であっても薄暗い場所にならないように 透明なガラス製の庇とし、各世帯の玄関をひとつの庇でつなぐようにしました。

玄関

玄関

写真は子世帯用の玄関です。 親世帯の玄関と同様に、三和土とほぼフラットに仕上げ、さまざまな収納に対応できるようにした玄関です。 玄関内部には室内側から受け取ることができるポストボックスの他、さまざまな収納物に対応する大きな壁面収納を設けています。 写真正面は2階の住まいへの階段室、左奥の扉は階段下収納室の入口扉です。

リビングダイニング(1階親世帯)

リビングダイニング(1階親世帯)

親世帯のリビングダイニングは南庭に大きく面するように東西方向に長い形状としました。 カーテンボックスの上に間接照明を設け、柔らかな光に包まれる場としています。 写真はダイニングよりリビングを見たもので、リビングの右手は寝室、奥は水廻りと親御さんの部屋になります。 リビングと主寝室とは上吊りの引き戸を開放することにより、一体的なスペースとすることができるようにしたのがこの家の特徴のひとつです。

親御さんの部屋(1階親世帯)

親御さんの部屋(1階親世帯)

ご高齢の親御さんの部屋は家の奥の最も静かな場所にしてトイレや洗面所、浴室と隣接した位置とし、木製天井による落ち着いたインテリアとしました。 親世帯のリビングと同様、カーテンボックスの上部には間接照明を設けています。 写真は南面の窓ごしに南庭を見たものです。

リビングダイニング(子世帯)

リビングダイニング(子世帯)

2階、子世帯のリビング・ダイニングとキッチンは、屋根勾配に合わせて天井の高くしました。 写真の右手、この空間への入口部分は天井を低くして、その上にロフトを設けています。 正面の階段はこのロフトにつながると共に、ルーフテラスへもつながります。 写真はキッチンからリビング・ダイニングを見たもので、右手の廊下の先は洋室やトイレ、クロゼットへとつながります。

リビングダイニング(子世帯)

リビングダイニング(子世帯)

リビングの東面、ダイニングとキッチンを見た写真です。 天井高は高い所で約4..8mです。 内装は、壁を漆喰でラフに仕上げ、床はタモ材を草木染で仕上げたものを貼りました。 家具や建具、巾木等の木部はこの色に合わせたオイルステイン塗りとしています。

キッチン(子世帯)

キッチン(子世帯)

リビングと一体的なキッチンスペースです。 キッチンはペニンシュラタイプ。 バックカウンターは内装に合わせて造付けとして製作しました。

洋室(子世帯)

洋室(子世帯)

将来2室に分けることができるようにした洋室は東西方向に長くすることで、2室に仕切った際にも、双方の部屋が南面する配置としています。

ロフト

ロフト

リビングからつながるロフトです。 切妻屋根の最も高い部分を利用して設けたものです。

南側外観(夕景)

南側外観(夕景)

お施主さんの声

私共の希望と中川龍吾建築家との摺り合わせにかなりの時間を割いて頂き、
また何度も納得のいくメールのやり取りでしっかりとした出来栄えの良い家造りが出来たと思います。
完成後はご近所の方々が口々に「良い家ですね~」のお言葉を頂きます。

やはり自分の希望を叶えて頂ける良い建築家と出会えた事が最初の一歩だと思います。
特に灯り取りと陰影のバランス、格子の使い方など大変気に入ってます。
・・・
先生のホームページも閲覧させて頂き、とても満足のいく自宅の出来映えに、更にアップして頂いて家族皆、話題に欠かせません。
この度は中川建築設計事務所様と出会う事が出来大変良かったと思っております。
今後共健康に留意されて更にご活躍されることを祈っております。
この度は本当にお世話になりました。

大泉の家(2世帯・4世代住宅)(注文住宅・新築戸建)の情報

作者
中川龍吾建築設計事務所
所在地
東京都練馬区
概要
<構造・工法>
木造(柱状改良+RCべた基礎+在来軸組)
<規模>
地上2階+ロフト
敷地面積  156.00㎡(47.3坪)
建築面積   77.01㎡
延床面積  151.26㎡(45.8坪)
(親世帯部面積   67.24㎡(20.4坪)
 子世帯部面積   84.02㎡(25.4坪)) 
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