内側に開く都市型住宅
時代と共に住宅に求められる機能は変化しています。現在の日本では防犯性だったりプライバシーだったり、年々強くなる紫外線だったり、これらを守りたい人が増えているように感じます。
ライティングコートハウスのオーナーもまたその考えを持っていました。その要望を叶える方法として外に開くのではなく、中庭に向けて内側に開く設計としました。
中庭の機能とは
中庭を配置する事で直射日光の入射を抑え、室内を柔らかく照らします。中庭に打ち水をすることで建物外周部との気温差により風の流れを作ります。
この機能、実は昔から町家で使われている設計手法なのです。
狭く密集した町屋では暗く、湿気がちにならないための知恵として中庭が用いられてきました。時代に合わせた都市型住宅と言いますが、実は先人達の知恵が詰まった温故知新な住宅なのです。