プレハブ工法とは(軽量鉄骨造とは)?その特徴とメリット・デメリット

SumaIdeaサポートデスク

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)
2024-05-09更新
プレハブ工法とは(軽量鉄骨造とは)?その特徴とメリット・デメリット

「安そうだけど脆そう」というイメージのある「プレハブ」。プレハブ工法とは何なのか、どういう工法を意味するのか気になる方も多いと思いますので、プレハブ工法(軽量鉄骨造)解説します。

プレハブ工法(軽量鉄骨造)とは

「プレハブ工法」とは、建物の材料を工場で造り、建築現場で組み立てる工法を指します。「pure(事前に)fabrication(作る)」に由来していて、プレファブ工法、プレファブリケーションとも呼ばれています。

災害時の仮設住宅や業務現場の仮説小屋、車庫などでもよく用いられており、「プレハブ小屋」といった呼称に馴染みのある方もいらっしゃるかと思います。

日本では軽量鉄骨造の住宅にプレハブ工法が用いられることが多いので、この記事では、軽量鉄骨造のプレハブ工法についてお話します。軽量鉄骨造とは、厚さ6mm未満の鋼材で造られた建築物を指します。(6mm以上の鋼材で造る場合、重鉄骨造と呼ばれます)

プレハブ工法(軽量鉄骨造)の長所、メリット

品質が安定している

プレハブ住宅は工場生産で建築過程のほとんどをシステム化しているため、職人の技術・熟練度による影響が小さく、その品質はかなり定していると言えます。

工期が短い

現場での作業は「組み立てる」ことが中心なので、他の工法に比べ工期は短縮されます。

費用が安い

工場生産で規格化された材料を大量に生産するため、建築費用を抑えることができます。上記の工期の短さも、建築費用を抑えることに繋がります。

プレハブ工法(軽量鉄骨造)の欠点、デメリット

自由度がない(量産型住宅)

規格化、工場生産によるコストダウンがプレハブ住宅の特徴のため、間取りやデザインに対しての自由度はほとんどありません。希望・要望を伝えるのではなく、いくつかの選択肢から選ぶ住宅です。

耐久性・耐火性がそれほど高くない

木造よりも法定耐用年数は長いですが、大きな差はありません。

鉄は熱に弱いため、木造ほどではありませんが鉄筋耐火性は低くなります。鉄筋コンクリートではコンクリートが鉄筋を熱から保護しているため、軽量鉄骨造よりも耐火性が高くなっています。

リフォーム・増改築に制限がある

軽量鉄骨造のプレハブ住宅はハウスメーカーが建てることがほとんどで、独自の技術、工程を適用しています。そのため、間取り変更など構造に影響を与えるリフォームは、建てた業者以外では行えないケースも多くあります。

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)

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