同居型?独立型?二世帯住宅の基礎知識(種類・タイプ)

SumaIdeaサポートデスク

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)
2021-08-13更新
同居型?独立型?二世帯住宅の基礎知識(種類・タイプ)

「共働きで子育てを親に手伝って欲しい」「親の老後が心配」「経済的に夫婦だけで家を建てるのがきつい」などなど、二世帯住宅を建てて親世帯との同居を検討している方はたくさんいらっしゃいます。今回は、失敗・後悔を防ぐためにも、二世帯住宅の新築や実家のリフォームによる二世帯住宅化について、家を建てる前に知っておきたい基礎知識(二世帯住宅の種類・タイプ)をお伝えします。

二世帯住宅のタイプ

二世帯住宅は、文字通り親世帯と子世帯の二世帯が一緒に暮らせる住宅のこと。同じ家の中でそれぞれの世帯がどう暮らすかによって、大きく3つのタイプに分かれます。

同居型二世帯住宅

一つは、同居型二世帯住宅。寝室を分け、キッチンやリビング、ダイニング、バスルームなどを共用するタイプです。

同居型二世帯住宅のメリット

普通の家に最も近く、もともと一世帯が暮らす家を二世帯住宅にリフォームする場合は、工事期間や費用を抑えることができます。また、それぞれの世帯間の距離が小さく、みんなで楽しく日常を暮らしたい方におすすめです。介護など親世帯から目を離せない場合も、同居型が安心です。

もともと1世帯用の戸建住宅を二世帯住宅にリフォームする場合は、工事期間、費用を最も抑えられるのもメリットといえます。

同居型二世帯住宅のデメリット

逆に、それぞれの世帯、あるいは個人のプライベートな空間、時間を確保することは難しくなります。特に、実親ではなく義両親との同居になる(「婿」「嫁」の立場にあたる)人は、どうしても義両親に気を遣ってしまうもの。寝室を広めにとってプライベートリビングとしても使う、収納を別々に分ける、ミニキッチンを用意するなど、プライベートを確保で入るようにしておくと良いでしょう。

共用型二世帯住宅(半同居型)

続いて、共用型(半同居型)二世帯住宅。これは、玄関を共用して、その他の生活空間を分けるタイプの二世帯住宅です。リビング・ダイニングは共用で、寝室やキッチン、バスルームを分ける、キッチン、バスルームも共用するなど、暮らし方によって多くのバリエーションがあります。

共用型二世帯住宅(半同居型)のメリット

近すぎず遠すぎずのほどよい距離感を保てるのが共用型二世帯住宅(半同居型)のメリットといえます。どこまでを分け、どこからを共用とするか、暮らし方をご家族で話し合ってみましょう。

ポイントは、キッチン・ダイニングとバスルーム。夕食のタイミングが一緒ならキッチン・ダイニングは共用、別々なら分ける。逆に入浴の時間がかぶるならバスルームを分ける、ばらばらなら一つのバスルームを共用とするなど、暮らし方、生活のリズムを考慮して検討してください。なお、トイレは分ける、あるいは複数のトイレを共用するほうが安心かと思います。

共用型二世帯住宅(半同居型)のデメリット

バリエーションが多いためこれといったデメリットをあげるのは難しいですが、同居型二世帯住宅と同様にプライベートな空間をどのように、どれくらい設けるかは慎重に検討するようにしましょう。小さいお子さまがいらっしゃる場合は、成長と共に暮らし方、生活のリズムも代わってくるので、長期的な生活を想像してプランを考えるようにしてください。

独立型二世帯住宅(完全分離型)

独立型二世帯住宅(完全分離型)は、玄関から内部空間まで、一つの建物内で全ての生活空間を世帯ごとに分ける二世帯住宅です。2つの部屋のアパートのようなイメージです。二階建ての建物で1階と2階で分けるか、垂直に分けるのが一般的です。

独立型二世帯住宅(完全分離型)のメリット

独立型二世帯住宅(完全分離型)のメリットは、それぞれの世帯のプライベートを完全に確保できること。家の中のでの生活はもちろん、玄関も別なので、出入りや来客もお互いに気を使う必要はありません。

また、1世帯分の空間を賃貸として貸し出すことも可能。(実際に筆者は以前、とある二世帯住宅の1世帯分を借りて夫婦で生活していました。)

独立型二世帯住宅(完全分離型)のデメリット

もともと1世帯用の住宅を独立型の二世帯住宅にリフォームするには大規模な工事が必要で、他のタイプよりも工事期間や費用が多くかかります。新築でも、広い内部空間(床面積)が必要。特に垂直に分ける場合は、敷地も広くなければ難しいといえます。

世帯間の関係性と生活習慣を考えて相談しよう!

以上、大まかな二世帯住宅の種類・タイプについてお伝えしました。家は、住む人全員が気持ちよく、楽しく暮らせるのが理想。親世帯、子世帯のどちらか一方の意見で決めずに、世帯間の関係性、住む人全員の生活習慣を考えて相談しながら家づくりを進めてくださいね。

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)

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