【2×4】ツーバイフォーとは?その構造とメリット・デメリット

SumaIdeaサポートデスク

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)
2021-08-13更新
【2×4】ツーバイフォーとは?その構造とメリット・デメリット

ツーバイフォー(2×4)の家って、よく耳にしますよね。ツーバイフォーは家の工法、構造のことなのですが、実際には何のことか分からない方も多いと思います。今回は、ツーバイフォーの構造と、メリット・デメリットについて解説します。

ツーバイフォー(2×4)の構造

ツーバイフォーとは、2インチ×4インチの規格化された柱を枠組みとして、パネルで床や壁、屋根などを箱状に組み上げる建築法のこと。在来工法(木造軸組工法)は柱で建物が構成されていますが、ツーバイフォーは壁で建物が構成されています。木造枠組壁工法と呼ばれています。

ツーバイフォー(2×4)の長所・メリット

それでは、ツーバイフォーの長所、メリットを考えていきましょう。

耐震性・耐風性が高い!

面(壁)で構成されているので、地震や風など外部からの圧力に対して、在来工法よりも耐性があると言われています。もちろん、在来工法でも耐震性・耐風性を高めることはできますが、その分の設計・工事が必要です。ツーバイフォーなら、コストに対して高い耐震性・耐風性が期待できるということです。

高気密・高断熱!耐火性も高い!

上記と同様に面で構成されているため、在来工法に比べて気密性・断熱性が高くなります。これは冷暖房効率だけでなく、耐火性にも影響します。ツーバイフォー住宅の多くは「省令準耐火建物」の建築基準を満たすため、火災保険の費用も抑えることができます。

工期が短い!

在来工法は大工・職人が手作業の割合が多く、工期が長くなりがち。一方、ツーバイフォーは工法のシステム化・マニュアル化が進んでいて分業もしやすいため、短い工期で家を建てることができます。また、大工・職人の技術差の影響が少なく、安定した品質であるともいえます。

ツーバイフォー(2×4)の欠点・デメリット

これらのメリットから、特に大手建築会社、住宅メーカーで普及が進んでいるツーバイフォー工法ですが、もちろんデメリットもあります。

間取りに制限がある&変更が難しい。

よく挙げられるのは、間取りの制限。住宅を壁で支えている構造なので、「箱」のよな形にせざるを得ません。壁を抜いた広いリビングというのも、構造上難しくなります。 同様の理由で、間取り変更を伴うリフォームも困難です。家族構成の変化から増改築の必要性が出てきても、できることに制限が出てきてしまいます。

開口部を大きく取りにくい。

開口部を大きくとりにくいという欠点もあります。住宅を支える壁の強度が下がってしまうためです。壁一面をガラスにして明るいリビングを!とったことは、かなり厳しいでしょう。 間取りの制限と合わせて考えると、軸組工法に比べて自由度は低いと言えます。

結露が心配。

その他、メリットで挙げた断熱性・気密性の高さは、結露が発生しやすいというデメリットにもなります。内外の温度差が大きくなるため結露が生じやすいのです。結露はカビやダニの発生の原因にもなりますので、相応の対策をする必要があります。

自由度なら軸組工法、安定性ならツーバイフォー

以上、ツーバイフォー住宅の代表的なメリット・デメリットを挙げましたが、ざっくり言うと、自由度の高い細部までこだわった住宅を望むなら軸組工法、安定した品質の住宅を望むならツーバイフォーを選択すると良いと思います。 もちろん、工務店や住宅メーカーによっても特徴が異なるので、工法の特徴と合わせて、家づくりを楽しんで考えてくださいね。

著者:SumaIdeaサポートデスク(その他の専門家/東京都)

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