1000万円台で注文住宅を建てられるという広告をよく見るのですが本当でしょうか。夫婦2人と子供1人、3LDKか4LDKで考えています。建てられるとして、プロから見て不安材料はありますか。注意すべきところがあれば教えてください。
1000万円台(2000万円未満)でも、3LDK、4LDKの注文住宅を建てることは可能です。ただ、ご不安を感じていらっしゃるとおり、「安いから」という理由だけで決断するのは避けた方が良いでしょう。
注意すべき点としては、大きく以下の3点が挙げられます。
1.本当に総額が1000万円台なのか。
広告の表示や、営業マンのトークは、全てとは言いませんが、基本的には「いかに安く見せるか」という工夫を凝らした表現を使っています。
本体工事費(家そのものを建てる価格)が1000万円台でも、地盤調査・地盤改良や外構工事などは別途費用を請求するケースや、最低価格が1000万円でもちょっとした仕様変更を行うと、100万円単位で費用が上乗せされることも少なくありません。
総額としていくら費用がかかるのか、しっかりと確認してから決断しましょう。
2.相場の坪単価からかけ離れていないか。
総額が1000万円台でも、相場の坪単価よりも大きくかけ離れている場合はあまりおすすめはできません。注文住宅を建てるには、最低でも、職人さんの人件費、木材や鉄筋、コンクリートなどの材料費、確認申請や税金などの諸経費がかかります。設計料を無料としているハウスメーカーや工務店でも、現実的に設計作業は必要で、その分の人件費がかかっています。さらに、営利法人なので利益が上乗せされています。
相場の坪単価からあまりにもかけ離れている場合、これらの最低限かかる費用、特に職人さんの人件費や材料費を削っていることが想定されます。職人さんの人件費を削るということは、給料の安い経験の浅い職人さんか工事を行っていたり、労働環境が悪くて手抜き工事のリスクが高くなってしまうことが考えられますし、材料費を削るということは、品質の良くない材料を使用していることが考えられます。
なぜ相場より安く建てられるのか、その理由を明確にして納得できない限り、相場の坪単価より安い注文住宅は避けた方が良いかと思います。
3.本当に満足できる家なのか。
費用を抑えることはとても良いことなのですが、どんなに費用を抑えても、注文住宅には高い費用がかかります。せっかく注文住宅を建てるのであれば、エルプトンさんが永く快適に暮らせる、十分に満足できる家を建てるべきです。
費用だけを考えるなら、建売住宅を探す方がお得な可能性が高いdす。
費用が安いことは重要ですが、費用は判断材料の1つとして、エルプトンさんが心から満足できると確信をもった状態で建てるようにしましょう。