地方都市で、郊外寄りのエリアに注文住宅を建てることを検討しています。敷地は60坪ほどあり、駐車場も2〜3台分は確保できそうです。今は夫婦と子ども1人ですが、将来的にもう1人増える可能性もあり、さらに親の介護や同居の可能性がゼロではない点も少し気になっています。
敷地に余裕がある分、最初から部屋数を多めに確保することもできますが、使わない部屋が増えてしまうのも避けたいです。一方で、地方だと都心ほど建て替えや大規模リフォームを前提に考えにくく、「この家で長く暮らす」前提になる気もしています。
平屋にするか2階建てにするか、将来を見据えて1階にどこまで機能を集約すべきか、今の暮らしを優先するのか将来の変化を優先するのか、判断に迷っています。
60坪ですと、敷地にはかなり余裕がありそうですね。将来的なことを考えるとお悩みも多いかと思いますが、最初から「将来のすべて」を作り込もうとすると、今の暮らしには持て余す家になってしまう可能性が高いです。
考え方としては、「将来使うかもしれない」部屋を最初から用意しておくよりも、「使える余地を残しておく」というスタンスの方が良いかもしれません。たとえば、子ども部屋は最初から2部屋きっちり作るのではなく、広めの一室としておいて将来間仕切れるようにしておく、親の同居を想定して水回りを最初からもう一式作るのではなく、1階に客間兼用の個室を用意しておく、といった形です。こうしておくと、今は無駄にならず、将来の選択肢も残せます。
平屋か2階建てかについても悩ましいですね。平屋は暮らしやすくバリアフリー的にも良い反面、建築面積が増えてコストが上がりやすく、将来の家族構成が読めないと部屋配置が難しくなります。そのため、「基本は2階建てだが、1階だけでも生活が完結できる間取り」という考え方もあります。LDK、主寝室、水回りを1階にまとめ、2階は子ども部屋や将来使い方を変えられる予備スペース、という構成ですね。
今の暮らしと将来の変化のどちらを優先するかで言えば、「基本的には今の暮らしを優先し、将来の余地・余裕を残す」といった考え方でも良いかもしれません。将来を意識しすぎて今の快適さを犠牲にすると、毎日の満足度が下がってしまいますし、逆に今だけに振り切ると、10〜15年後に不満が出やすくなります。構造や間取りの「骨格」には余裕を持たせ、間仕切りや使い方で調整する、という方向性だとバランスが良いように思います。
地方都市、余裕のある敷地での注文住宅は、土地の余裕を「部屋数を増やす」方向に使うよりも、「余白として残す」意識が結果的に暮らしやすさにつながる印象です。庭や将来の増築スペース、駐車場の配置なども含めて、変えられる余地をどう残すか、という視点で考えてみると判断しやすくなるのではないでしょうか。
エリアや細かいご希望、将来イメージに合わせ、親身に相談に乗ってもらえる建築家・設計事務所のご案内も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせください。