名古屋近郊で二世帯住宅を検討しています。完全分離型にするか、一部を共有するか迷っていますが、実際の暮らしやすさやコスト面ではどんな違いが出るでしょうか?また、将来的に片方を賃貸にすることも視野に入れています。
二世帯住宅は、完全分離型と一部共有型で、暮らしの感じ方とコストは大きく変わります。完全分離型はお互いのライフスタイルの影響を受けずらい反面、水まわりや玄関などをそれぞれの世帯に用意する必要があるため、工事費は高くなります。ただ、名古屋近郊のように車移動が多い地域では、玄関と駐車スペースを世帯ごとに確保しやすい土地も多く、このような余裕のある敷地の場合、完全分離のメリットを活かしやすくなります。
一方、一部共有(玄関・浴室・LDKなど)にすると建築費は抑えられますが、それぞれの世帯の関係性、ライフスタイルの違いによっては、日常の細かな配慮が必要になります。家からの出入りや食事・睡眠の時間帯、来客の頻度などが異なる場合、ストレスを感じやすいかもしれません。「玄関のみ」「浴室のみ」といった最低限の部分に絞り、LDKは分けるなど、どの部分を共有するかは慎重に検討しておいた方が良いでしょう。
また、将来どちらかを賃貸にする可能性があるなら、最初から「賃貸として成立する間取り・設備」を考えておきましょう。例えば、完全分離型にしておけば、片側をそのまま賃貸に転用しやすくなります。逆に共有部分が多いと、そのまま賃貸住宅として利用することは難しく、際に追加工事が必要になったり、賃料を下げたり、賃貸中の生活にストレスを感じやすくなったりします。
整理しますと、コストを抑えたいなら部分共有、将来の賃貸運用やストレスの少ない暮らしを優先するなら、完全分離型のほうが長期的なメリットが大きくなります。
ご希望に合わせ、将来のことも考えて設計できる建築家・設計事務所のご案内も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせください。