中古の二世帯住宅を購入して、将来的に一部を賃貸併用に転用できるようなリノベーションを検討しています。既存の間取りは親世帯・子世帯で完全分離型になっているのですが、設備の老朽化や断熱の弱さもあり、どこまで性能を底上げできるのかが気になっています。また、将来の賃貸需要を見越して、どの程度の仕様まで整えるべきかも悩んでいます。
中古の二世帯住宅を賃貸併用へ転用する計画は、二世帯住宅の間取り・構造を活かせる良い方法かと思います。ただ、購入する中古住宅の状態による部分も大きいため、購入前に慎重に検討した方が良いでしょう。
賃貸併用住宅を想定する場合、間取りや動線はとても重要です。完全分離型の場合、賃貸併用住宅に転用しやすいかと思いますが、それぞれの世帯の玄関位置や動線などが賃貸のニーズに合わないことも多いです。
玄関の独立性、生活音の遮蔽、専有面積の確保など、対象とする入居者にとっての快適性を確保できるような改修を行う必要があります。加えて、収益性も重要ですので、管理のしやすさや初期コスト、ランニングコストのバランスを考える必要があります。
設備の老朽化や断熱は既存住宅の従来の性能や築年数、劣化状態による部分が大きいですが、断熱材の追加やサッシの交換・内窓の設置などで、現在の高い水準の快適性まで引き上げることは可能かと思います。
いずれにしても、重ねてになりますが既存物件の状態によってできること・できないことやリノベーション費用が大きく変わってきますので、購入前に建築家・設計事務所や工務店さん、リノベーション会社など、リノベーションの依頼先に相談しておき、物件を見てもらったうえで購入の是非を検討した方が良いでしょう。
ご希望やエリアに合わせ、リノベーションの得意な建築家・設計事務所のご案内も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせください。