福岡市近郊で、比較的広めの土地に注文住宅を計画しています。予算にはある程度余裕があるため、建物の性能や素材、空間の質には妥協したくありません。一方で、過剰に豪華すぎる家や、将来的に扱いづらくなる仕様は避けたいと考えています。
九州特有の気候(夏の暑さや湿気)を踏まえたうえで、長く快適に住めて、10年後・20年後も古さを感じにくい家にするには、どんな考え方で設計を進める人が多いのでしょうか。
福岡市近郊で予算、敷地に余裕があり、10年後、20年後も重視した注文住宅を考える場合、「断熱や湿度への対策を十分に」「最初から完成形を作り込みすぎない」という考え方が良いかと思います。予算に余裕を豪華さへの足し算に費やすのではなく、長期的に快適に暮らせるベースにお金をかける方向性です。
九州の気候を考えると、断熱と湿度への対策が重要です。夏の暑さはもちろん、梅雨時期の豪雨や台風は、住み心地や安全性、建物の劣化に直結します。そのため、断熱材や窓の性能を一定以上に引き上げ外気の影響を受けにくい構造にしておくこと、暴風、豪雨にも耐えうる住宅にしておくことが重要です。一方で、過度な設備頼りではなく、軒や庇で日差しを調整したり、風の通り道を意識した間取りにするなど、建物そのものの設計で快適性を確保しておくと、結果的に長く心地よく暮らせる家につながる印象です。
素材選びについても、最初の印象より「10年後どう見えるか」を基準に考えると良いでしょう。新築時に強い存在感を放つ素材や流行の仕上げは、年月とともに扱いづらくなることもあります。無垢材や左官、質感のある外壁など、経年変化を前提に選ぶことで、古くなるのではなく、年を経るごとに味わいのある、品のある家になります。
空間のつくり方も同様で、広さや豪華さを誇示するより、天井の高さや視線の抜け、外との距離感を丁寧に設計することで、ゆとりや品の良さを感じられます。
ご意向に合わせて、福岡エリアで実績のある建築家・設計事務所のご案内も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせください。