自宅の一部を賃貸にする「賃貸併用住宅」を検討しています。1階を賃貸、2階を自宅にする案と、逆に2階を賃貸にして1階を自宅にする案で迷っています。それぞれのメリット・デメリットってありますか?
賃貸併用住宅は、ご自身・ご家族と他人である賃借人が同一建物内で生活するため、ライフスタイルの違いから、プライバシーや騒音が気になりがちです。1階を賃貸にするか、2階を賃貸にするかのどちらが良いかは、ライフスタイルや重視するポイントによって変わってきます。
1階を賃貸、2階を自宅とする場合は、ご自宅(ご自身・ご家族)のプライバシー性が高くなり、日当たりや風通しといった住環境も上階の方が確保しやすい印象です。一方で、階段移動が必ず発生するため、ご年配の方や足腰・体力にご不安のある方には向いていません。
将来的には二世帯住宅として考え、それまでの期間を賃貸併用住宅として運用するケースもあり、その場合は1階を将来的な親世帯として検討を進めると良いでしょう。
逆に、2階を賃貸・1階を自宅にする場合、ご自宅の生活動線がフラットになり、玄関からリビング・水まわりへ自然なアクセスが可能で、バリアフリー観点でも暮らしやすい住まいとなります。ただし、賃貸部分である上階の生活音が気になる可能性があります。
床の防音仕様、階段位置の分離など、遮音性を高めると快適性が向上するかと思います。
いずれの場合も、玄関からの動線や視線・音への対策などに配慮して家づくりを進めることが大切です。
立地や周囲の環境、敷地の特性によっても、心地よいご自宅、賃貸住宅としての収益性は変わってきますので、固定観念にと割られず、素人大家さんにとっての暮らしやす家と、しっかりと収益を生む賃貸住宅の両立をじっくりと検討してください。
ご希望やエリアに合わせ、賃貸併用住宅や二世帯住宅を得意とする建築家・設計事務所のご案内も可能ですので、よろしければお気軽にお問い合わせくださいませ。